なぜマインドフルネス
マインド
- (思考・判断の働きをする)心、頭脳、精神
引用元:英ナビ!辞書
結論から書いていきます。
わたしたちの多くの問題は、「思考」に関係しています。極論すればそれだけが問題と言っても言い過ぎではないかもしれません。
例えば…
・「将来、食っていけるかな」という不安
・「このままでいいのかな」という焦り
・焦りから、知識の蒐集(しゅうしゅう)に走る
・人よりも秀でているという感覚で傲慢になり孤立してしまう などなど。
ありとあらゆる場面に思考は介在し、問題は浮き上がってきます。
他人とは違った人間になり、もっと賢くなり、もっと明晰で利口になろうとすること―これが絶えず思考の追い求めているものなのである。それによって、あなたは深い安心感を見出そうとしているのではないだろうか。
引用元:J.Krishnamurti
心は、 枝から枝をとびうつる猿のようにすこしもじっとしていることがありません
引用元:Buddha
マインドフル
気づく、注意する
引用元:英ナビ!辞書
マインドフルネスということば、最近よく聞きます。
心理療法やストレス低減の方法として、聞くことが多いです。しかし、もともと瞑想として行われてきたことを、最近になって心理療法などに取り入れられポピュラーになり、さらにアップルやグーグルというメジャーな企業にも取り入れられビジネス分野での効果が謳われ、さらにポップになったというところでしょうか。
もとをただせばつまり、瞑想ということです。
瞑想は、あらゆる思考、あらゆる感情を自覚することであって、その善悪を断定しないでただ見守り、それと行動を共にすることである。
引用元:J.Krishnamurti
マインドフルネス
つまり、マインドフルネスとは、自分の「思考」や「感情」に気づくことであり、気づいていることです。
そとから見ると、一見居眠りをしている人、夢想している人、イメージを描いている人など、まったく区別がつきません。
しかしイメージを描くということは、「思考」が行う仕事なのです。
イメージ(思考)を描いているときに、「思考」を観察することはできません。
「思考」が「思考」を観察するということは出来ないのですから、もしそこに「判断」や「良し悪し」などがあるならば「思考」のしわざということになります。
思考を「外側」から眺めるようにする、「メタ認知」ということがマインドフルネスの意味ということなのです。
・私の心、あなたの心は過去のものの結果です。それは過去のものに基づいています。その思考は過去のものの結果です。それが時間です。
・私たちはほとんど独立した思考や感情というものを持ちません。思考や感情が起きるとき、それらは単なる反応で、だからそれは既成のパターンから自由なものではないのです。反応…の中には自由などないからです。
・思考のおしゃべりがやんだとき、そこに理解の閃光がある。
引用元:J.Krishnamurti
「思考」には「思考」の役割があり、全くそこから自由でいられることは難しいかもしれません。しかし、1日の中で数分~数十分でも、思考のおしゃべり(苦の原因である)から開放されるならば、軽やかで、あるがままに観る(直観)ことができる生き方ができるかもしれません。
観察者は「誰」なのか?
究極的には…
ヨーガとは、心の働きを止滅することである
引用元:Yoga Sutras of Patanjali