就労移行支援あるてぃーのブログ:alti-okinawa

沖縄で就労移行支援と自立訓練(生活訓練)をおこなっています。

障がいを持つ方が面接で必要なもの?

こんにちは、職業指導員の上野です。

今日は、9月7日の水曜日です。9月13日火曜日に行われる、沖縄労働局主催「障がい者就職面接会」の準備と訓練をしています。この面接会は、毎年の行われています。あるてぃーにとっては、一大行事です。その理由は、過去2年の面接会において90%の合格率を誇っているからです。

訓練生の緊張

当たり前の話ですが、この就職面接会が近づくにつれて訓練生の緊張はどんどん高まり、体調を崩す方もいます。それは、無理もありません。履歴書作成・職務経歴書・志望動機・自己PR・職歴や学歴の整理など情報をまとめて書くことに四苦八苦。そして、面接練習や「数年前のスーツがもう入らない!」とか不安材料もたくさんです。そこに向き合って訓練生は一生懸命書類作成をしています。その緊張は、不安になることもあります。その不安はおおよそ、面接準備に対するものです。その不安を軽減するためにも私たちは、日ごろからあることを伝え続けています。

面接で必要なもの。それは、「自分のために伝える」

あるてぃーにビジネス講座という訓練があります。その講座では、社会で必要な常識を中心にしたノウハウです。そこで、一番大事にして訓練生に言い続けていること。それは、「自分のために伝える」です。自分自身を他者へどのように伝えるのか?そもそも「伝える」とはどういう意味か?そんな根本的な理解からはじめます。「伝える」とは、「言う」ではないということ。「伝える」ことでそれは、自分自身にプラスになることもあるのです。自分がどういう人間であり、どういう興味を持っているのか?そして、どういう障がいと向き合っているのか、自分のために伝えるのです。

伝えることはとても大事

障がいをオープンで就職したいと思う訓練生は、多いです。あるてぃーでも100%の方が障がいをオープンにして就職を願っています。それは、いろいろな理由があると思います。オープンで就職を目指すには、伝えておかなければいけないことがあります。それは自分自身の「障がい理解」です。

あるてぃーの訓練生の9割が精神障がいを持つ方です。それは、目に見えないものです。この考え方は、すごく難しく思うかもしれません。自身の障がいをオープンにして社会に生きていくということは、自身の障がいとどう向き合い、他者へ説明できるかが要素の1つでもあると考えるからです。

面接は、自分自身をくわしく伝える時間

あるてぃーにビジネス講座という訓練があります。その講座では、社会生活で必要な常識を中心にしたノウハウを伝えています。そこで、訓練生に言い続けていること。それは、「自分自身を伝える」です。

自分自身を他者へどのように伝えるのか?そもそも「伝える」とはどういう意味か?そんな根本的な理解からはじめます。「伝える」と「言う」は一緒ではないということ。それは、「他者がいないと、伝えることすらできない。」「伝える」とは、意外と難しいものです。

誰だって最初から伝えることに長けているわけではありません。面接という時間は、自分自身をくわしく説明する時間だということ。そのためには、教科書通りの定型文では伝わりません。「覚えて言う」ことではないからです。

自身の長所や短所、志望動機、障がいの状況など伝えることはたくさん。ましてや、人それぞれ。それを自分の言葉で伝える必要があります。

自分自身を知る時間を持つ

そのためには、自分自身を良く知ることが必要ではないでしょうか?しかし、それは単純ではありません。そのお手伝いをあるてぃーでは、長所と短所を見極めて一緒に自分探しをしていきます。好きなことや嫌いなこと。そんな当たり前のことを一緒に見つけて新たな自分を見つけることだってあります。面接のためではありません。それは、幸せに生きていくために必要なことだと考えています。